最高の仲間達

2004年1月25日


この日が来なければいいとさえ思う自分がいた。
なっちの娘。卒業。
今まで望んでいたなっちのソロ活動。
なっちの夢であったソロ活動。


その日が迫って来れば来る程自分の心境は複雑になってきた。
こう書くとなんかなっちのソロ活動を否定的に感じるかもしれませんけど、
そういう訳でもないんですよね。
当然の事ながらなっちのソロ活動はすごく楽しみにしていた事だし、
なっちの夢を応援出来る事も幸せですけど、
何故か娘。を卒業してしまう事に対してどうしてもふんぎりがつきませんでした。


ライブ前あるヲタにこういう質問をされた。


「今もしなっちの卒業と卒業しないを選択出来るとしたらどっちを選ぶ?」


情けない事に自分はこの問いに対して答える事は出来ませんでした。
なっちの卒業ライブが始まる寸前だと言うのにこのありさまです。
最近特に娘。が好きになってきていました。
15人の娘。が好き。



ちょっと話が前後しますけど、行きの新幹線の中、
自分は何故か落ち付いていたんですよね。
なんでだろ?自分でもよく分からないのですが、
心は落ち着き、普段のライブに参加する時の気持ちとは少し違いましたが、
それでもこれからなっちの卒業ライブが始まるという気持ちではありませんでした。


もしかしたら自然と自分の中で、
今日はなっちの卒業ライブじゃないと言い聞かせていたのかもしれません。
しかしそれも横浜に着くまでの事でした。


新横浜に着いた瞬間、現実に戻ったと言いますか、
今まで抑えていた感情がドっと押し寄せて来る感じがし、
自分自身もう何がなんだかわかんなくなってきて、
自分の殻に閉じこもりたい、
この場から逃げ出したいとさえ思いました。



ライブ前、自分は連番相手のヲタと行動を共にしました。
せっかく関東に来て、
年にそう何回も会える事の無いヲタと会う機会でもあったんですけど、
この日だけはどうしても大勢のヲタと会ったりしたくなかったんです。



会場に向う前、連番相手のヲタがドリンクを購入する為、
近くのコンビニに立ち寄りました。
自分は先に購入していたので、外で待ってる事にしました。
そこで、娘。の曲を流してる人がいたんですね。
自分達がそこへ着いた時は『恋ダン』が流れていました。
ああ、懐かしいな。


続いて流れてきたのが、『サマナイ』でした。
ダメでしょ?今この時期の曲かけちゃ。
もうこの曲聴いただけで涙が溢れてきました。
全く会話のないまま会場へ入りました。
会場に入る頃には少し落ち付き、
お互いがんばろうぜみたいな感じになってたんですけどね。


自分達の席は、センター22列でした。
今回は花道があるって事で、この席もかなりいいと聞いていたんですけど、
めちゃくちゃ近かったです。
今まであんま前の席とかって行った事無いからどうなのかわかんないですけど、
とりあえず花道にメンバーが来れば、
顔の表情がはっきりと分かるぐらいの距離でした。



ライブの方ですけど、今回はなんか殆ど覚えて無いんですよね。
覚えて無いと言えば語弊がありますけど、
なんかその時その時でいっぱいいっぱいだったんですよね。
まずさくら組ですけど、最初のイントロが流れた時点でもうダメでしたね。
号泣です。
なっちにとって最後のさくら組なのに、殆どまともに見れなかったな。


次にキッズ込みの『Go Girl〜』でしたけど、
この曲に入る頃はだいぶ落ち付いてたかな。
なんかよくわかんないけど、感情の変化が凄かったなあ。
応援するってより、ずっと見ていたって感じ。
なっちがこのメンバーと唄う最後ですしね。



唄い終わるとなっちは後ろの雛壇へ移動しました。
誰が唄ってる時だったか忘れましたけど、
なっちと梨華ちゃんよっすぃ〜で何か楽しそうに会話してましたね。
なっちにしても梨華ちゃんにしてもよっすぃ〜にしても、
この時って当然この後になっちの卒業式があるって分かってた訳じゃないですか。
そういう時に梨華ちゃんよっすぃ〜はなっちにどういう言葉を掛けてたんだろ。
凄く楽しそうでしたしね。
この時は卒業式の事は考えてなかったのかな。
いや、考えないようにしてたんだろうな。



各ユニットが終わり遂になっちにとって最後の娘。のステージに。
娘。はなんの曲唄ったんだったっけな。
『ピ〜ス』と『ウィアラ』はなんとなく覚えてるけど、あとはなんか思い出せないな。
思い出せるのはなっちが笑顔だったって事ぐらいかな。
すっごい笑顔でしたよね。
とても最後の娘。のステージとは思えないぐらい、
なっちはひたすら笑顔だったと記憶しています。



『22歳の私』
この時会場のサイリウムは一斉に白へ。
そしてなっちコール。


ほんとに凄い。
これだけ見事に会場を埋め尽くす白いサイリウムに、
そしてなにより、揃ったなっちコール。
普段のライブだとアンコールでさえバラバラなのに、
この日のなっちコールはほぼ完璧に揃ってました。
こういうのって裕ちゃん卒業コン以来のような気がします。


ステージに登場したなっちは既に泣いていました。
そしてゆっくりと歩を進め、花道の先端へ。


もう完全に舞い上がっちゃってこの時なっちがどういうMCをしてくれたのか
はっきりと覚えきれてないんですけど、
なっちはヲタに感謝の言葉を掛けてくれましたよね。


でもさ、それは違うよなっち。
感謝するのはこっち側だしね。
前回に書いた事と被っちゃうけど、
なっちには言葉にしきれないぐらい大きなものを貰ったんだし、
なっちが感謝する事ないよ。
普段こちら側からじゃなっちに感謝の気持ちを伝える事って難しいけど、
今回白サイリウムに参加したヲタ、なっちコールをしたヲタ。
これが今こっちから出来る最大のなっちへの感謝の気持ちだと思うし、
なっちはそれを受けとめてくれるだけでいいんだよ。


『22歳の私』の時、雪の演出がありましたよね。
元々ヲタの白サイリウムは“空”のイメージのつもりだったけど、
この雪の演出のおかげで、それは“空”から“雪”へと変わったようにも感じましたね。



メンバーからお別れの言葉。
もうこの時はさ、何がなんだか訳がわかんなくなってたから、
何をどう書いていいのかなんてわかんないんだけどさ、
そんな中でも、加護ちゃんとののとやぐとかおりは今でも覚えてますね。


加護ちゃんからはさ、
「ずっと言えなかったけど、憧れの人でした…」


圭ちゃんの時もそうだったけど、
こういう時のコメントって素のコメントだと思うし、
そんな中で、これだけ心に残る言葉を残してくれる加護ちゃん
本当にいい子なんだなあと思います。



ののはさ、なんか上手く言えないけど、
なっちを慕うのの、ののを可愛がるなっち。
今までだったら毎日一緒にいる事が当然の事だったのに、
明日からは別々の道を歩み始める。
頭では分かっていた事だけど、いざその事実に直面する時になると
辛くて、悲しくて言葉にならない。
それでいいと思います。
きっとののはなっちの卒業によって更に大きく成長出来るんじゃないかな。
辻希美として。



やぐからの言葉が自分としては一番大きかった。


「なっちのいないモーニング娘。なんて想像出来ない」


自分は今までかおりとやぐがいれば娘。はまだまだ安泰だ。
こんな事ばかり思ってたんです。
なんか押し付けるようで申し訳無い気持ちで一杯なんですけど、
なっちがいなくなったモーニング娘。って一体どういうグループなんだろう。
やぐの言葉を聞いて初めてその事に気付きました。


今までなっちと一緒にいる時間が長かったやぐだからこそ言える言葉だと思いますし、
やぐが言うからこそこの言葉の意味を真剣に考えなければならないんじゃないかな。
この事については当日のあな真里で話したのかな。
自分はまだ聴いていないので分かりませんけど、
娘。の象徴であったなっちが卒業し、今後の事が想像出来ないですけど、
今後娘。の象徴的存在になるのはやぐなんじゃないかな。
梨華ちゃんという声も聞きますし、自分もこないだそう書きましたけど、
やはりこの位置が一番似合うのはやぐなんじゃないかな。


矢口真里モーニング娘。
それはきっと今までの娘。のカラーを残しつつ、
新しい娘。ワールドを魅せてくれるんじゃないかな。


なっちとやぐが離れてしまう。
寂しい…。
でも一番寂しいと思っているのは本人達なんですけど、
二人の関係はこれからもずっと続いて行くし、
その絆は益々深まるんじゃないかな。


なちまりForever.....



かおりとはさ、一番一緒にいる時間が長かったですよね。
当然の事なんだけどさ、かおりの言葉を聞いて改めて思いました。
デビュー前からの友。
友に同じ夢を見、同じ道を歩んだ二人。


時には一緒に笑い、時には喧嘩もした二人。


どう書いていいのか分からないけど、
生まれた時から結ばれていた二人だし、
きっとこれから先も結ばれたまま。


・・って、何書いてんだろ。
自分でもよく分からないんだけど、
かおり、今までありがとう。そしてこれからもよろしく。



このメンバーからの言葉の時、なっちは一人一人を抱きしめ
耳元で何かささやいていましたよね。
この時なっちがなんて言っていたのかは分かりませんし、
それを詮索するような事はしたくありません。
それはなっちとそのメンバーの宝物だから。





『ふるさと』に関してはもう言葉にならないですね。
自分は今までライブで本物の『ふるさと』って見た事が無かったんですけど、
最後の時になって見る事が出来、
今まで封印されてきたこの曲だっただけに、
その感動は一際大きかったですね。




今回のライブに参加出来て本当に良かった。
ちょっとだけ愚痴を言わせてもらうと、
やっぱり卒業ライブは娘。コンの方が良かったな。
勿論ハロコンとしては最高の演出をしてくれたと思いますけど、
これが娘。コンだったとしたら…
と、考えるのはよくない事なのかもしれませんけど。



ライブ後、なんかスッキリしたような気がしました。
ライブ前はさ、最後に唄う曲は何になるんだろ?とか考えていたんですけど、
結局前日までと同じ『ふるさと』で終わる形になったんですけど、
自分はこれで良かったんじゃないかなと思います。
愛の種』や『モーコー』で終わる方が良かったのかもしれませんけど、
そうなるとやっぱりその場の空気が重くなりますよね。
卒業ライブだからそれでいいのかもしれませんけど、
結果としてこういう形で終わった事に関して、
自分としては反対する気持ちは全くありませんし良かったとさえ思えますしね。


今の気持ちとしては、スッキリした気持ちと、まだ寂しいって気持ちがありますね。
特にふとした時に今回のライブの事や、
今までの事なんかを思い出したりした時はとても寂しくて切ないです。
こればっかりはどうする事も出来ないし、
無理にふんぎりをつけようとも思いません。
自然と時間が解決してくれる問題だと思いますので。



なっちは今どういう気持ちでミュージカルの稽古に励んでるのかな。
気持ちの切り替えは出来たのかな。


「一晩泣いて、翌朝は笑顔」


なっちを代表する言葉の一つだと思いますけど、
今回の事にもこの言葉が当てはまるのかな。



なっち、この6年間モーニング娘。として色々大変な事も多かったと思う。
でも、この6年という歳月はこれからのなっちにとってとても大切な時間だったと思う。
それはなっち自身が一番分かってる事だし、
自分なんかがえらそうにこんな事言うのも失礼な話なんだけどね。


これからのなっちの活躍に益々期待し、
精一杯なっちの夢を応援させてね。
今まで本当にありがとう。
そして、これからもよろしくね。